願い事は何にしよう?七夕の由来や七夕飾りの方法

七夕

七夕の由来知っていますか?

幼いころから七夕になると笹の葉に願い事を書いた短冊や七夕飾りをつけてお祝いするという事を保育園の行事、小学校の行事として行っていたという人が多いと思います。
星に願いを込めて祈るロマンチックな七夕ですが、由来をご存知の方は案外少ないようです。

七夕は願い事を短冊に書いて笹につけてお願いする日という認識の方も多いのですが、実は、子供の成長を願う節句の祝いの一つされています。
端午の節句や桃の節句は、お子さんの成長を祝いますが、それと同じように七夕も、お子さんの健やかな成長を祝うという行事です。

現代は将来何になりたい、これがほしいなどのお願いごとが短冊に書かれていることが多いのですが、昔は習い事が上達するように等の願いを書くものだったといいます。
それが今の七夕につながっているのです。

現在は7月7日、つまり新暦に七夕祭りなどを行いますが、昔は旧暦、8月に行う行事で、秋の行事といわれていた行事になります。
現在でも仙台の有名な七夕まつりは8月7日に行われており、国内、国外からも大勢の観光客が訪れる大きなお祀りとなっているのです。

七夕飾りでわかる由来や意味

七夕には七夕飾りを飾りますが、この飾りにも意味があります。
紙衣は女の子の裁縫の腕が上達しますようにという願いが込められ、巾着はお金が貯まりますようにという願いが込められているのです。

投網は豊漁祈願、屑籠は整理整頓ができる子になるように、またモノを粗末にしないようにという願いが込められ、吹き流しは織姫のように織物が上手くなるようにという願いが込められています。
千羽鶴はご家族みんなが長生きするようにという願い、そして短冊は字が上手になりますように、習い事が上達しますようにという願いがこめられているものです。

短冊に願いごとを書くときに正しい書き方とは

短冊短冊に願いごとを書くのは、書道、学業などが上達するようにという願いが込められています。
短冊に願い事を書くときには、通常、子供の成長を願うとされているのですが、近年、自分の願い事を書くことが多くなっているようです。

どのような願い事を書いても、現代では特にダメということもありませんが、自分を成長させる願い事を書くことが作法になります。
また願い事を書くときには、こうなる、こうなりたいという思いを強く書くことが望まれるのです。

笹の葉を利用する意味

七夕の願いごとを短冊に書いて笹に結ぶという風習は日本独自の物であり、江戸時代になって庶民に広がったとされています。
笹は神聖なものとされ、天に思いを届けるものとされてきたのです。
天に向かってすくすくと真っ直ぐに伸びていくさまを見て、先人たちはこの笹のようにまっすぐに子供が成長してほしいと願い、笹の葉に願い事をつけて託したといいます。

笹の葉は、天により近いところで風に揺られ葉音を出し、天上にいるご先祖様の霊を呼ぶことができるといわれており、昔からこうしてご先祖様にお子さんを見守ってくれるようにお願いしてきたのだそうです。
願い事を書き笹に結ぶことで天上のご先祖様に願いをかなえてもらえると信じられていたといいます。

七夕の笹を飾る時期、処分の仕方

七夕の飾りつけは7月6日の夕方スタートし、7月7日の朝から夜にかけて終了です。
商店街などでは長い期間飾りつけされていますが、通常、作法に沿って行うとこのような日程となります。

笹飾りは昔川に流し成就祈願したものですが、現在、環境の面も考慮し行われていないようです。
都市部では特に可燃ゴミに出す以外方法がないので、次第に、この七夕飾りの笹を使う理由や願いごと成就に川に流すなどの意味も、忘れられているのかもしれないといわれています。

出来れば神社などにお願いしお炊き上げしてもらうなど考える方がいいと思いますし、この時、七夕の由来や笹のこと、どんな願いが込められているのかをお子さんに説明できるはずです。
こうした由来なども、伝えていきたい事の一つだと思います。

ちなみに、七夕の時にはおそうめんを頂くという風習がありますが、これは7月7日、中国で亡くなった帝の子供が鬼となり暴れ、生前好きだった索餅「さくべい」を供えたことでたたりが無くなったことに由来しているのです。
さくべいがさくめん、そうめんと変化し、日本ではそうめんを頂くようになったといわれています。