通夜ぶるまいでのあいさつ
お通夜の時の通夜ぶるまいとは
お通夜のお席は悲しみのお席、故人との最後のお別れとなることもあり、多くの方がお別れに来ます。
ご家族は大切な方を亡くされた気持ちもいえないままに、通夜、葬儀の準備に追われるのです。
しかしこれは気持ちを整理するということも含めて、現実を見つめて冷静になるための大切な時間ともいえます。
お通夜が終わると、僧侶、弔問していただいた方々にお料理、お酒をふるまいますが、これを通夜ぶるまいです。
この時に気を付けなければいけない事など理解しておかないと故人に恥をかかせることになります。
通夜ぶるまい、基本は?
先ず僧侶、弔問客を通夜ぶるまいの席に案内し、僧侶には最上席に座って頂きますが、通夜ぶるまいを断る僧侶も多いので、この場合、御膳料とお車代を用意しつつ見渡すのがマナーです。
白い封筒を準備するか半紙に包み渡すことが儀礼で、不祝儀袋は利用しないので注意が必要になります。
御膳料は通常5000円くらい、お車代は距離に関係なく5000円から1万くらいです。
こちらで送迎する場合も、「必要な費用」となりますので準備しておくことが必要となります。
通夜ぶるまいは昔、精進料理を基本として魚、肉などのなまぐさを避けてきたのですが、最近は決まりがないようです。
お席でビールなど酒類がでるのは違和感を持つこともありますが、死の穢れを清めるという意味もあるので、日本酒、ビールなどのお酒を準備するのは儀式的も必要なことといわれています。
注意点として理解しておきたいこと「宴会ではない」
通夜ぶるまいの席で酔っ払ってしまう人もいますし、大声で大笑いしている人も見かけますが、通夜ぶるまいはあくまでも通夜に来ていただいた方にお礼をするために用意するもので、宴会ではないのです。
騒いだり、酔っ払って粗相するという事がないようにすべきといわれています。
近頃は通夜ぶるまい辞退行わず、粗供養品のみお渡しするということも多くなっているようです。
尋問客に対するお席ということで、世話役などは同席できない事等も理解が必要となります。
そのため、世話役の方々には別室でお弁当などを食べていただくことが必要です。
通夜ぶるまいで挨拶は必要?
通夜ぶるまいで改まり、喪主挨拶を行うことはありませんが、ちょっとした挨拶を行うこともあります。
この時、喪主が一言挨拶を述べるにとどめ、長々と話をするのはおかしい話です。
通夜に参列していただいたことへの感謝、また翌日の葬儀、告別式の時間などを伝えますが、無理強いしないようにします。
ご会葬頂えければ幸いですくらいにとどめておくべきです。